[0013]
動脈硬化を早期に予測
(2005/02/27)
喉(のど)の横にある左右の頚動脈の上から超音波エコーの探触子を当てて血管の状態を調べると、全身の動脈硬化の進行状況が手軽に把握できることが分かってきた。頚動脈は全身の血管状態を映す『窓』。頚動脈は動脈硬化の好発部位で、早期から変化が起こるので、心臓や脳の動脈硬化の進行状態が推測できる。動脈硬化は、血管の内膜と中膜が厚くなる内膜中膜複合体厚(IMT)の肥厚と、内膜の一部分が盛り上がるプラークがある。IMTが厚くなると動脈硬化の初期である。プラークができると動脈硬化が進んだ状態である。動脈硬化が進んだ段階では、動脈の石灰化も見られる。ある研究では、頚動脈エコー検査と胸部ヘリカルエックス線CT検査、頭部磁気共鳴画像装置(MRI)による検査を受けた成人男女719人を対象に、プラークやIMT肥厚の有無と、大動脈や冠動脈の石灰化の頻度、脳病変の頻度との関連を調べた。頚動脈エコーによる検査は血管を縦、横に切った断面を観察でき、検査時間は15分。エコー検査の結果、プラークのある人は四分の一(25・3%)で見られ、平均年齢も65歳と高かつた。脳の動脈硬化を示す脳虚血性病変は約半数の48・4%で見られた。IMT肥厚だけあった人は12・8%で平均年齢62歳。大動脈石灰化は半数を超える52・2%、冠動脈石灰化は6・5%、脳病変は三人に一人(33・7%)に見られた。これらの結果は、頚動脈のIMTの肥厚やプラークの存在が、心臓や脳の動脈硬化の進行状態を推測するのに有用であることを示している。頚動脈エコーは簡単で繰り返して検査でき、経過も追える。全身の動脈硬化を早期に推測するのに非常に有効である
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