[0014]
睡眠薬を中止するときにコツが必要
(2005/10/10)
安全性の高い現在の睡眠薬だが、それでも患者さんがいちばん不安に感じるのは「睡眠薬を飲んでいると、くせになって止められないのでは」という点である。こうした患者さんの不安をきちんと解消するためには、治ったら上手に薬を止めていくことである。そのために、処方する側にとって重要なのは、薬剤を中止するときの手順である。急に中止すると反跳現象が現れることがある。「止めたらまた眠れなくなった」という患者さんもある。その不安を回避するには、睡眠状態をみながら少しずつ用量を減らす、あるいは弱い薬剤に変更することが重要である。中止の時期の見極めも大切である。不眠症が治っていないのに、服薬を中止すれば不眠が再発することになる。また睡眠障害は、一定期間服薬すれば誰でも必ず完治するという病気ではない。患者さんそれぞれの生活環境や性格などが症状発現の要因になることが多いからである。ストレスが解消されれば完治する人もいれば、常に何らかのストレスを感じている人もいる。何が何でも薬を止めなければならないというものではない。高血圧症では、治療がうまくいっている場合でも、降圧薬の服用を続けることがあるのと同様に、睡眠薬も、最低量を飲み続けたほうがよい場合もある。
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