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パーキンソン病について
(2006/01/30)
人口1万人あたり約10〜13人で、日本全体では少なくとも約13万人の患者さんがいらしゃいます。発症年齢は50〜60歳代の方々に多いと言われてきましたが、最近では70歳や80歳で初めて発症する例もよくあります。どうも年齢とともに着実に増加する傾向がみられます。症状の進み具合は人によって様々であります。現在では、パーキンソン病の治療薬が発展しており、パーキンソン病自体で死亡することは少なくなってきました。パーキンソン病は、今では悲惨な病気ではなく、天寿を全うすることが多くなってきています。従って病気になったからと言ってくよくよ悩むことはありません。
最初に出現する症状は人によって様々です。左か右の一方の手または足がじっとしていると小刻みに振るえるといった振戦という症状がみられます。これは安静時に多くみられるので安静時振戦と呼んでおります。これは緊張したり、興奮したりすると振戦が強くなりますが、決して病気が悪くなっているのではありません。また、この振戦は全員にでてくるものではありません。それと時を同じくして何となく動作がのろいといった症状がでてきます。時がたつにつれて動作の開始に時間がかかり、全ての動作がのろくなり、いろいろな動作の開始に時間がかかる動作緩慢という症状が目立ってきます。ボタンの付けはずしや着衣に時間がかかったり、字を書いていると少しずつ小さくなったりしてきます。筋肉が硬くこわばったような症状もみられます。これを筋固縮といいます。姿勢反射障害と言い、歩行時に前かがみの姿勢になり、歩幅が小さく、小刻みとなりよちよち歩き、小刻み歩行となったり、つまずきやすくなります。また、前方や後方に倒れやすくなってきます。人によっては、歩こうとしても第一歩がなかなか出ないといった症状、すくみ足もみられます。また、便秘しやすくなったり、発汗が増えたり、唾液が多く出るようになったり、起立すると血圧が下がる起立性低血圧、足のむくみなどの自律神経障害の症状も起こります。病気が長びくことにより気分的に落ち込み、抑うつ的となることもあります。
パーキンソン病の治療薬は数種類の薬を一緒に服用するのが一般的です。患者さんの年齢や症状の程度によって最適な薬の組み合わせを行い、少しずつ増していきながら適量を決めていくことが重要なポイントとなります。現在使用されているパーキンソン病の治療薬で重篤な副作用(胃潰瘍、肝臓、腎月蔵、血液などの障害)が起こることはほとんどありません。治療薬によっては吐き気、食欲不振、口渇、目がかすむ、眠気などは起こることがあります。また、便秘はパーキンソン病自体でも起こりますが、治療薬自体でも起こりますので、下剤の服用は不可欠といえます。また足にむくみがくることがあります。
パーキンソン病体操として、座った位置から起立する訓練を繰り返し行うことが効果的です。また階段を上ることも下肢の筋力の増強には有益です。特に歩行障害が強く、転びやすい方に対しては、家族や介護者の方から少し支えてもらうだけでスムーズに歩けるものです。薬が効いて体の調子が良い時には、一歩でも多く歩きましょう。なるべく外に出て歩くように心がけましょう。
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