脳疾患・一口メモ

[0017] 認知症 (2007/01/04)


65歳以上の人口が20%を超えてますます高齢化している日本において、認知症ケアは非常に重要な問題になっています。認知症高齢者は2005年で169万人、15年には250万人となり、さらに介護保険の要介護認定者の二人に一人に認知症があるといわれています。
記憶力、判断力、推理力、学習能力などの知的機能の低下によってもたらされる生活障害が認知症です。
認知症の原因には、脳萎縮性変化(アルツ八イマー型認知症など)、血管性変化(血管性認知症)、甲状腺機能低下症などの内分泌性疾患、手術により効果が期待できる正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍などがあります。早期診断・早期治療により症状が改善する場合がありますから、できるだけはやく専門的な診療を受けることが必要です。
 環境の変化、人間関係、不安・抑うつ・混乱、身体的苦痛などによっても症状が大きく変化することも認知症の特徴です。記憶力・判断力の低下によって不安な気持ちになっている認知症高齢者が安心して生活できるようにすることが、認知症ケアの目標といってよいでしょう。認知症の介護において最大問題は症状の理解の難しさにあります。ひどいも
の忘れ、家族の顔すら忘れてしまう失認、金銭・物に対するひどい執着、俳徊、失禁など多彩な症状を介護者は理解できず振り回されてしまいます。認知症高齢者の世界を理解して上手な介護を心がけたいものです。
治療法
(1)回想法—昔の道具や写真などに触れて人生を振り返る。自尊感情を高め、他の人と共感しあう
(2)作業療法—絵画や陶芸などで指や手を動かし、脳の活性化や感情の安定を目指す。他に音楽やダンスを取り入れたアートセラピーや園芸療法
(3)ドネペジルー現在認可されている唯一のアルツハイマー病治療薬。初期の中核症状の進行を遅らせる。
(4)興奮が強い場合は非定型的抗精神薬、抑うつ症状に抗うつ薬


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