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病院に昇る月


平成31年1月のある日の夕方の事である。買い物の帰りの車の中から、病院の背景に月が昇ろうとしている風景をみた。平成元年に開院したが、今年の平成31年5月1日には新元号が始まる。平成年間は私の人生にとって、大きな出来事が沢山あった。どうにか、やっとの思いでここまで来たという感慨である。沢山の嬉しい事、哀しい事こと、人との出会い、別れがあったが、新元号のもとで私の医師としての役割も大きく変わるであろうと思う。しかし、医師としての根っこはやっぱり変わらないという思いが、昇る月を見ながらこみ上げて来た。


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